日記 - 聖隷病院での生活

 

7月4日から聖隷病院に転院し、生活も慣れ、やっとやる気が出てきた。

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OT部屋

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PT部屋

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ST部屋

7.24(水)

久しぶりの子供の写真を見た。会いたい気持ちがとても強く、涙が出てきた。差し入れでもらったシュークリームをほおばって少し気が紛れた。

7.25(木)

今日、またまた悩みが出た。8月末に退院したら、どうしたらよいのだろうか?一日中起きていられるのだろうか。疲れでへとへとにならないだろうか??だって、今も、ベッドの中での生活だもの。切実な悩みである。

7.26(金)

叔母が来た。誰も来ないよりもましである。相変わらずである。充電器も手に入ったし、これでデジカメが使える。生徒から暑中見舞いをもらった。元教え子からのものでうれしい。食料も手に入ったし、悩みも減ったし言うことなし。来週は嫁さんも来るという。英君と会えないが、少し楽しみである。もっと、見舞客が来ないかなあ。

7.29(月)

今日、中津川先生と鮎美さんが来てくれた。精悍な顔つきになっていた。また、意外にも晩飯時に何と岡部が来た。びっくりした。パソコンの操作も教わってばっちりである。来客がうれしいものである。岡部と高橋先生の写真を撮った。明日もがんばろう。

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7.30(火)

今日は至って暇な一日だった。暇だとろくなことを考えない。今頃元気になっていただろうとか。なぜこの病院にいるのだろうとか。マイナス思考になる。何と、石田さんがケンタッキーフライドチキンを持ってきてくれた。叔母が電話を掛けたらしい。また、猫を飼ったそうで名前は「猫」だそうだ。お互いに寂しがり屋らしい。

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7.31(水)

今日父が来た。雑用すませて帰っていった。嫁さんはいつ来るのだろうか。デジカメでいろいろ撮影した。お気に入りの渡邉さん、PTの中村先生やOTの国分先生など。特に国分先生はパソコンを教えていただいた。明日から9時から自主練習がある。中村先生が見てくれるそうだ。がんばろう!退院まであと1ヶ月だ。

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8.1(木)

検査が多い日だった。ついに来客はなしになった。本当は嫁さんが来るのだろうか。早くいろいろなことを話がしたい。足の方は杖歩行が目安だそうだ。看護婦が薬の時間を間違えた。特に害はないが、しっかりしてほしい。1ヶ月たつと本当に家にいるのだ。そう思うと時間の使い方が難しくなる。一日中起きていられるわけないし。何をやっていればよいのだろう。そう思うとぞっとする。

8.2(金)

今日、PTの前後に門村校長先生や野澤先生がいらしてくれた。夜には石田さんが来た。大判焼きを食べた。嫁さんは勝田先生が電話を掛けてくれて7日以降に来るそうだ。せっかく待っていたのに冷たいものだ。明日は誰が来るかな。もう寝よう。

8.3(土)

今日、俊博先生が昼飯時に見えてくれた。日に焼けていていろいろ話をした。また、2時過ぎに、関、良幸、岡部がミスタードーナッツを持ってきてくれて食べた。食べきれないほど持ってきたので冷蔵庫にしまっておいた。磐田病院の頃の話をして腹がよじれるほど笑った。こんなに笑ったのは久しぶりである。今でも思い出すと笑える。 嫁さんの実家に電話を掛けてみた。やはり元気がなかった。疲れているのだろう。元気な顔を見たい。会いたいなあ。

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8.4(日)

珍しく来客なし。ドーナッツを食べ過ぎて、満腹状態だ。午後に叔母が来た。タオルはたくさんあって、勘違いだった。飲み物をたくさん買ってくれたが、モモやブドウや菓子折りを持って帰った。いろいろはなしをして、自分が倒れたとき嫁さんが初めて泣いたことを聞かされて俺も泣けてきた。早く3人で平和に暮らしたい。もっと普通の生活ができるまで何ヶ月かかるだろうか。嫁さんに会いたい。会いたい。会いたい!

8.5(月)

今日は、朝自主練習があったせいでばてばてだった。PTの時間に中村先生に言われて病室まで杖歩行で帰ってみた。磐田病院で経験したせいか自信があった。案外簡単だった。今週一杯行うそうでがんばろう。 セツ先生が来た。一つ不安に思った。外出や外泊は果たしてできるだろうか?中村先生に相談したところ「大丈夫、うまくできなかった所があればリハビリでやればいいし、1、2時間ドライブも出てみればいいよ。こんなに良くなったんだもの。」とおっしゃってくれた。とても安心して勇気がわいてきた。早速木曜日に来る父に話してみよう。7日まであと2日。嫁さんがいつ来るだろうか?今週に来てほしいな。

8.6(火)

今日、朝練習に寝坊した。PTでは病室へ杖で戻ることなく、3周まわった。セツ先生がCTのレントゲン写真を見せてくれた。月末にはむくみも消えるだろうということだそうで順調そうだ。良かった。午後から二人部屋になった。名古屋の話好きの教頭先生が一緒だ。あまりにも暇だったので五時から自主練習をやった。それにしても病院の飯はまずい。石田さんが冷や麦を持ってきてくれて助かった。いよいよ明日が7日だ。

8.7(水)

全く、平凡な日だった。あっちは来客者が来るし。精神科の外来に呼ばれた。今まで順調で安心した。会計の連絡が無事に届いたかが心配だ。明日は父以外誰か来るといいな。

8.8(木)

父が来て食料が手に入った。外泊はお盆過ぎの週末になりそうだ。コンサートに参加したが、腰が痛くなった。でもどうにかPTでも2周半歩けた。平山さんが主婦と言うことを初めて知った。嫁さんはどうしているだろうか?会いたいなあ。

8.9(金)

PT1時30分に変更したため暇な時間が増えた。シーツ交換のためベッドを出なければいけない。運良く中村先生に会い、15分間リハビリをやった。2人の似顔絵を描いた。「初体験」を見終わって5時以降が大変でろくなことを考えない。どうして職員は見舞いにこないだろうか?いつになれば杖なしで歩けるだろうか?不安はつきない。明日はいいことあるかな?

8.10(土)

昨晩7時30分頃突然宮本が来た。脳の勉強をした成果について自分の知識をしゃべりまくって「だから、おまえは治るよ。安心しろ。」と言って、ポカリ1本だけの見舞いでそそくさと帰っていった。変わった奴だが、久し振りに大渋滞の中できてくれてうれしかった。また、今日はSTがなく、金曜日が土曜日と勘違いしたことがショックだった。PTで3周まわったあと、中村先生の提案で外を歩いてみた。少し暑かったが、久し振りの外で気持ちよかった。5時頃からあまりにも暇だったのでOTの長尾先生の所に言ってパソコンとパズルで遊ばせてもらった。石田さんが来てお寿司を食べて美味しかった。今度は火曜日に来るそうだ。明日は日曜日だから誰か見舞いに来ないかなあ。

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8.11(日)

明日嫁さんが来る。ついに来るのだ。TELで確認したが勘違いでなければよいが。昼頃来る予定だ。話したいことは山ほどある。頭の中を整理しておかないと。今日、叔母が来たことや誰も見舞いが来なかったことなんかどうでも良い。嫁さんが来るのだ。早く会いたい。会いたい。会いたい。

8.12(月)

ついに嫁さんが来た。暑い中電車やバスを乗り継いで来てくれてあえて本当にうれしかった。短時間だったが元気な姿を見てもらうことができた。帰りがけに「退院後も一緒に暮らせない。来週みんなと話し合うから。」といって云っていった。それを聞いたショックで看護婦さんの前で大泣きしてしまった。英君とあうためにがんばってきたのに。セツ先生に状況を詳しく説明されて何とか気持ちを取り戻した。その後STの宿題もやったし、がんばるしかない。英君と暮らすため、英君と会うためにもがんばるぞ。でも、英君と会いたい。嫁さんよりも会いたいのだ。でもやるしかない。会ったら泣くだろうな。

8.13(火)

まだ、昨日のことをひきづってる。だから、山岡先生や小島先生、国分先生の前で大泣きした。でも午後になり落ち着いてきて、PTでは病室で歩いて帰ることができたし、宿題もやったし、パズルもやった。外泊の時に静岡に行きたいことを父に言ってみようと思う。石田さんが持ってきたシュークリームはとても美味であった。早く、英君に会いたいな。

8.14(水)

今日来るはずが父が来なかった。明日来るそうだ、母と久し振りに話をした。小さな声だったが必死で自分の思いを話そうとしていることが分かった、ケースワーカーの浜崎さんと話をして力になってもらえるそうだ。とにかく平常心を取り戻せたみたいだ。今日は、いびきがないことを期待しよう。

8.15(木)

昨晩はいびきもなくぐっすり眠れた。STがいつの間にかなくなっていた。父が来ずやきもきしたが、言いたいことは言えた。ドライブと静岡は見送りだそうだ。4時から暇で大変だった。誰か来いよ。

8.16(金)

PTで少し水飲み場まで歩けた。OTへ3時半から5時までパズルをやってさすがに腰が痛くなった。今日、石田さんがウナギを持ってきてくれて美味しくいただいた。氏原先生の言った「歩けると思わなくちゃだめだよ。」と心に残った。この精神でやってみよう。明日から外泊は期待と不安で一杯である。

8.17(土)

初めての外泊。4時頃父と叔母が迎えに来て、先生方に説明を受けて実家に向かった。夕食まで母のベッドで寝て、焼き肉を食べて自分の家に行った。玄関もうまくあがることができ、風呂もどうにかスムーズにはいることができた。夜も床に布団をひいてぐっすり眠れた。

8.18(日)

朝食を食べてメガネスーパーとノジマで必要なものを購入した。昼は磯松の寿司を食べて庭も歩いてみた時々嫁さんと英君を思いだし泣いてしまった。4時頃家を出て5時頃病院に戻った。きっと何かを得た外泊だったと思う。また、不安も増えたことは間違いない。

8.19(月)

1時ちょっと前に石川先生が来て、4時半に堀内さんと幸恵さんが来てくれた。また、原さんからの心温まるメッセージ入りの花をいただいた。いつになっても覚えていてくれて新採の頃を思い出して懐かしかった。自分が病気でもこうやってくれる人は強い人だ。俺も原さんのようになれたらいいと思う。

8.20(火)

今日、話し合いが行われた。納得した結果、涼しくなったら静岡へ行き来できるそうだ。英君のため、みんなのためそれがベストだと思った。そして、どんなに嫁さんや英君に会いたかったかを泣いて訴えた。十分伝わったと思う。世界一好きな嫁さんに会えてうれしかった。また、5時過ぎくらいに基先生がいらしてくれてありがたかった。肩に針をやってみた。あまり効果が感じられなく、少し試してみるつもりだ。いろいろあった一日だったが、結論は何があっても嫁さんが好きだと言うことである。

8.21(水)

眠いのを起こされるのが一番嫌い。今日は午前中一杯眠かった。PTでなんと7周歩いた。庭のことを考えていたら、嫁さんの自転車のことがでてきてせつなくて会いたくなってきた。

8.22(木)

今日は朝風呂。面倒くさかったが気持ちよかった。父の代わりに叔母が来た。結婚記念日を贈る花束のメッセージを書いた。思わず泣いてしまった。PTで4周回った。その最中に来客が来た。なんと岡部(旧性中瀬)先生が来てくれて、病室で、みんなの話をした。まもなく来てくれるそうで楽しみである。

8.23(金)

針治療を受けた。土井さんにデジカメのことを言ったら心良く引き受けてくれた。隣の氏原先生は一日中起きている。一度もベッドへ戻りはしない。俺にはとうていできないことだ。でも、俺も12月中にそうならなければならないと。きついだろうな。何かやることを見つけないと続かないと思う。

8.24(土)

今日は一日中起きていられるようがんばって5時まで起きていられた。看護婦さんやヘルパーさんの写真を撮ってパソコンで遊んでいた。板倉先生や鶴見先生が見舞いに来てくれた。夜は石田さんが差し入れに来てくれた。明日は笠井のおばさんの家に行くのが楽しみである。

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8.25(日)

今日は確か結婚記念日だ。新しいめがねを掛けて叔母に笠井の家に訪問して、光子おばさんに久し振りにあって肩をもんでもらった。康っちゃんはまだ独身らしい。みゆきちゃんの結婚式の写真はさすがに美人だったが、母親になった写真を見て愕然とした。それでも幸せに暮らしているみゆきちゃんが一番うらやましい。帰りにラーメンと餃子を食べて帰った。よい外出だった。

8.26(月)

朝、4時に目が覚めた。首が痛くてたまらないので針を打ってもらってどうにか収まったが、5時、6時にはきつかった。百合子先生がお見舞いに来てくれてとてもうれしかった。自分の息子のことをしゃべって「まだ、若いんだから」といってくださった。PTは行きも帰りも車いすなしでやってみて結構きつかった。ケースワーカーの浜崎さんに相談し、水曜日に決めるそうだ。

8.27(火)

今日はけだるい暇な一日だった。教育実習生が来ていて、よくがんばっていた。

8.28(水)

今日退院日が決まった。9月19日だそうだ。磐田病院もきまり、ベッドも買うそうだ。PTで病室から行き来して疲れた。あと、吉田先生や岡部がお見舞いに来てくれた。これで目標ができた。がんばろう!

8.29(木)

今日は一番風呂に入って針治療を受けた。午前中は結構活動的な日だった。待望の土井先生や藤島先生の写真を撮れた。4時半以降はけだるくて寝ていた。今度はがんばろう。

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8.30(金)

今日は肩が楽だった。松井さんに案内されて外へでてみた。久し振りにでて気持ちよかった。しかし、暇だったので思わずテレビを見てしまった。さあ明日はいよいよ外泊である。

8.31(土)

外泊だというのに今日はリハビリなし。朝、叔母から12時ではなく4時に迎えに来るという突然のTELが入った。急に言われても暇で困ってしまった。しかし、内緒でPTやOTをやらせてもらったり、田原先生が見舞いに来てくれてどうにか時間をつぶせた。家に行ってみるとベッドがあり驚いた。嫁さんの家に電話を掛けて久し振りに話をした。すき焼きを食べて、風呂に入ろうとしたが父の帰りが遅いためあきらめて寝ることにした。

9.1(日)

朝、普通のように目覚め朝食を食べ風呂に入った。午前中は家の中を歩き回ったりベッドにごろごろしていた。原先生から電話をもらった。相変わらず元気らしい。昼食は待望のピザを食べた。おなかの具合が悪くなって薬を飲んだ。お墓参りをして、病院に戻った。何とかおなかも治ったようだ。石田さんの持ってきてくれたたこ焼きを食べた。明日から2学期。退院まで19日。やるべきことはやっておかないといけない。

9.2(月)

一日のスタートである。今日から2学期。なのに俺はこんな病院にいる。あの時上手に倒れればこうならなかったのに。いかん、過去は振り返らない。それにしてもSTは難しい。5年生の割合なんかさっぱりわからん。そのあとの針のあと突然気持ち悪くなり、どうにかOTをやり昼食も食べれず病室で寝ていた。たぶん下痢らしい。たこ焼きなど食べたのがいけなかったらしい。一時吐きそうな苦しみに耐えPTはパスし、何度かトイレに駆け込んだ。どうにか収まってきたので根性で中村先生の所に行きやらせてもらい、帰りは杖歩行で帰った。夕食はハンバーグだけ食べ、冷たいものを飲みたいのをぐっと押さえ一日が終わった。正露丸を飲んで寝るつもり。明日は冷たいものを思い切り飲んでやるぞ。

9.3(火)

正露丸の成果がありどうやら収まったらしい。でも怖いのであまり冷たいものを我慢した一日であった。OTの台車は誰が作るのだろうか?うまく草取り用のものができればよいのだが。プロ野球がなく、おもしろくないテレビをみて寝よう。

9.4(水)

今日もどうも胃の調子が本調子ではなく、食べたいものをひかえていた。早くスーパーカップのアイスクリームが食べたい。リハビリの途中寝ることが多くなった。退院2週間前なのにこの調子ではいかん。氏原先生はどうして朝から夜遅くまで起きていられるのだろうか。見習わなくてはいけない。今日はヤクルト戦を観戦して、胃薬を飲んでもう寝よう。

9.5(木)

最近、夢を毎晩見る。走っているか立っているところだ。いつそれができるのだろうか?今日、原先生が見舞いに来てくれた。いろいろ話して楽しかった。石田さんのチーズケーキが食べれず残念だ。早く胃を万全の形にしたい。今日はSTがなく暇な時間があり寝ようと思ったのに掃除や検査で起こされて眠れなかった。今からぐっすり眠ろう。

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9.6(金)

今日も順調にリハビリをこなした。研修生が来ていて、あとで写真を撮らせてもらった。宇多田ヒカルが結婚したということが耳に入り張り切ってみんなに知らせに言った。婦長の写真も撮ったし、いい一日だった。

9.7(土)

今日は土曜日なのにリハビリがあり、国分先生に「いよいよ月曜日だね」といわれたが実感がわかない。不安があるからだ。

9.8(日)

今日寝てばかり居てたまらず、村松先生に相談した。生活のリズムや歩くことである。「氏原先生と比べてはいけない。寝ていていいんだよ。」叔母にも「あとのことを考えるな」といわれた。事例を出してくれたが、まだ納得がいかない。確かな事例や証拠がほしいのである。野球をみて寝よう。

9.9(月)

いよいよ英君と会う日だ。11時頃病院をでて、途中牧ノ原サービスエリアで冷やしそばを食べ、嫁さんの家に向かった。着いたとたんに英君が居たので思わず号泣してしまった。英君も驚いたらしく、泣いて笑顔は撮せなかった。今度来るときは泣かないようにしたいが自信がない。別のことを嫁さんに相談してみた。今日は疲れた一日だった。

9.10(火)

今日PTで杖なし補助なしで一周歩くことができた。自分だってできるんだ。うれしくなった。その後がいけない。いろいろ考えすぎてナーバスになっていたたまれず勝田さんに話を聞いてもらい飯を食べたらどうにか落ち着いた。自分が真面目すぎるところである。

9.11(水)

今日から午前中、車いすなしで生活してみた。STもOTも杖で歩行した。おまけにいつもどおりPTが往復でへとへとになってベッドへ入るといつの間にか寝てしまい、起きたら5時半だった。眠れると言うことはいいことである。だって悩まなくていいのだから。その後、突然、浦木先生と俊博先生が大きな花束を持って見舞いに来てくれた。話せば自分は帳面で超人のようにいろいろなことをやりすぎていて、倒れても仕方がない状況だったくらい疲れていたのだと思う。氏原先生が言ってくれたように「無理せず、もっと気楽に」という言葉がどんなに気持ちが楽にさせてくれたか。自分の待っていた言葉であった。この言葉で救われたような気がする。これからは、無理をすることなく少しづつ努力あるのみでいこうと思う。

9.12(木)

今日は昨日と同じで午前中、杖歩行である。朝連もでて快調なスタートである。昨日同様また笑いが止まらなくなった。おならもしてしまい、中村先生に悪いことをした。氏原さんのいびきで眠れなかった分これからは十分寝るつもりである。

9.13(金)

今日もまた笑ってしまった。しかも午前中。STの終わりがけからOTまでどうしても止めることができなかった。でもPTはどうにか収まって真面目にできた。こうやって退院していくのかなあ。

9.14(土)

今日は朝練週から快調なペースで行動できた。どうにか笑い病もおさまったらしい。しかしOTの最中いつもあがっていた腕が上がらない。低気圧のせいかこういう日もあるということであまり気にしていない。石川教頭先生が見舞いに来てくれたり、原さんから手紙をもらったりしてうれしいことが多かった一日であった。さああと2日。超暇な時間をどうつぶすか問題である。

9.15(日)

今日は超暇で寝てばかりしていた。但し自主トレーニングはきちんとこなした。3時半過ぎに野村先生がブドウを持って見舞いに来てくれた。その後、氏原先生に車いすを押してもらいながら散歩にでた。外はちょうど良い気温だった。疲れてしまったので、また横になって飯の来るのを待った。これから養命酒を飲んでみようと思う。明日はお風呂があり、叔母が来る。また暇な一日が過ぎて退院の日が近づいてきた。本当に聞き逃したことはないのか不安である。

9.16(月)

今日は雨。4時半に目を覚ましそれからずっと寝れず、朝食を食べてトイレに行ってさあ寝ようと思っても寝れない。氏原先生は平気ですぐ寝てしまう。おまけに以前の楽しかったことを思い出してとても苦しくなった。昼食後落ち着いて叔母が来た。その後氏原先生と散歩をして夕食を食べて今に至る。風呂にはいるのもこれで最後なのも感慨深げである。また明日から杖歩行がある。今日も一回もやってないので不安である。まあいいやどうにかなるさ。

9.17(火)

ST終了後、横になっていたら、退院後のことをいろいろ考えすぎて胸が苦しくなり思わず叫んでしまった。それが3時過ぎまで続き、今7時半。どうにか落ち着いた。いろんな人に相談したが、退院してみなければ分からないということだそうだ。とにかく心が穏やかでありたい毎日でありたいのである。

9.18(水)

今日が退院の最後の日だ。しかし、昨日のようなことなく、平常心に過ごすことが出来、多くの方にお礼を言って一日が終わろうとしている。家に帰ってもまた新しい生活が始まる。この生活に慣れがんばるしかない。本当に聖隷でよかった。ありがとう、みんな、ありがとう氏原先生、さらば聖隷病院。今度は今以上に良くなって会いに来るぞ。

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