I病院の入院生活

最も苦しんだ4ヶ月間

主治医の診断は脳出血。86%が寝たきりか死亡。命からがら14%に入った幸運もつかの間。

 

①心傷(障害を受け入れる苦しさ、一人でいられない)

2週間,眠剤で眠り続ける。悪夢を見、薬を変える。そこから心傷が始まる。

「心傷」は障害者が障害者として受け入れられない強いストレスのことである。それにより大声で叫んだり、暴れてベッドの柵をけったり。ひどく暴れると転倒防止でナースに手足を縛られたりした。起きるのが辛く、多くの見舞い者にきちんと対応ができない。心傷は自立した今でも少しだが残っている。また、いつからか一人でいると強い不安感が出はじめ、24時間体制で家族か外部のヘルパーについてもらっていた。これも心傷の一部である。

 

②睡眠不足(夜眠れない苦しさ)

自分では覚えていないが、主治医に眠剤を半分にしてほしいと言ったらしい。それから夜に全く眠れない。昼間は横になっているうちに寝てしまうケースが多いため、妻が子供を親に任せて看病しても眠れずかなりのストレスで、妻に迷惑をかけていた。夜寝るれない苦しさを初めて体験した。

 

③リハビリスタート(待っていられない苦しさ)

2週間寝たっきりから、いよいよリハビリが始まる。

まず車椅子に座る。ずっと寝ていたため、苦しくて座っていられない。50分のビデオを見て、横になる毎日の繰り返し。

次に歩行訓練。1Fのリハビリ室でゆっくり慎重に一歩一歩を踏み出す。徐々に距離を長くしていった。歩行訓練は苦しくないが、リハビリの老人が多いため、先生も対応に追われ待たされるが、精神的に苦しく車椅子に座って待っていられない。マットまで行き、横になり、注意を受けたこともあり。今は完全消えたとは言い切れないが、座ることがトラウマになっている

 

7月10日晴れ。入浴の介護を受け、いよいよS病院への転院へ……。

2018年03月15日